多忙で自分を見失う日々。
つい自分を責めてしまう。
そんな大人に愛を与えてくれる絵本
シェル・シルヴァスタイン作
『大きな木(The Giving Tree)』です。
無償の愛って こんなにも切なく
でも 温かさも感じる
読後、余韻が残る
まさに大人のための絵本です。
基本情報|
書名:大きな木(The Giving Tree)
作・絵:シェル・シルヴァスタイン
訳:村上春樹
出版社:あすなろ書房
発行日:2010年9月10日
対象年齢:10歳〜 ※大人に特におすすめ
あらすじ|
絵本『大きな木』の内容紹介
大きな木と少年
お互いとても大好きで
一緒に過ごし 遊びました。
やがて 少年は
大きくなるにつれ
だんだん木から
離れていきます。
でも 少年は 困ったときには
木の元へ。
木は 自分が出来ることで
少年を助けていきます。
年月が流れていき
木は?少年は?
幸せ さみしさ せつなさ やるせなさなど
じわじわ感じつつ 無償の愛を知る
大人なお話です。
感想・考察|
無償の愛は「与える歓び」でもある
『大きな木』は
木と少年が人生をともに歩む物語。
木はいつでも 惜しみなく“自分のすべて”を差し出す。
そこにあるのは 見返りのない ただ与え続ける愛。
「与えるばかりなんて 木がかわいそう」
と感じる方もいますが
「木の気持ちがわかる」
と涙が出る方もいます。
なぜなら 私たちの人生にも
こうした“与える愛”が存在するから。
親から子への愛
パートナーを想う気持ち
誰かのために動く喜び
「与えることそのものが すでに幸せである」という静かな真理
この絵本は
あなたに 愛を与えてくれた人を思い出し
自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
そして同時に
「自分もまた 誰かを支えてきた存在だった」
と気づくことができるはず。
印象に残る場面・絵|
木の気持ち
『大きな木』は白と黒
そしてシンプルな構図で
描かれています。
だからこそ 木の幹や枝の
“角度”や“距離感”から
木の気持ちを感じます。
例えば 成長した少年が
木に寄りかかって休むシーン。
一本の枝が
少年に近づこうとしているよう。
でも遠慮しているようでもあり
その微妙な距離に
「切なさ」と「愛」を感じます。
葉がひらりと落ちる瞬間には
「もっとそばにいたい」
という木の気持ちがにじみ出ているよう。
言葉以上に物語を深くしています。
派手な色がないからこそ、
木の感情がダイレクトに伝わる。
まさに“大人向け絵本”の真骨頂です。
こんな人におすすめ|
無償の愛にふれたい人
忙しさで心が疲れている人
子どもを持つ親
自分を責めてしまう傾向がある人
出産祝い・誕生日に「心に残る絵本」を贈りたい人
まとめ|
『大きな木』は“自分を大切にする心”を思い出させてくれる
『大きな木』は 無償の愛を
ただ描いているだけではありません。
木の生き方を通して
「あなたの価値は
何かを成し遂げることではなく
ただ“そこにいること”そのもの」
と静かに語りかけてくれます。
だからこそ 読み終わると心が温かくなる。
そして 誰かをもっと大切にしたくなる。
大人にこそ読んでほしい
人生の節目でそっと開きたくなる一冊です。